2008年09月19日(金)
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大家族で2バージルのふしぎな旅。 --------------------- 2Dさんは2バージルを仕事に同行させません。過去、同行させた折りに大惨事を引き起こしてので2Dが怒って同行させなくなったのです。 以来、2バージルは基本的に家に押し込められることになったので、1ダンテや3ダンテやトニーや4ダンテを誘惑してはにゃんにゃんしたり無理やりされたりと楽しく過ごしているのですが、2ダンテが連れて行ってくれないことはやっぱり寂しいものなのです。 いつも2バージルが俺もつれてけっていうので、ついに2ダンテが条件付きで仕事に連れて行くことにしました。 しかし43歳の美中年、顔もそっくりな双子が連れ添って歩いていたらそれだけで目立ってしまうので、理屈は考えていませんが2バージルがニルスほどの大きさになって、2ダンテのポケットに入れて旅立てばいいとおもうんだ。 ちいさい2バージルを小脇に抱えて旅に出ようプロジェクト始動。ニルスのふしぎな旅ならぬ2バージルのふしぎな旅がいま、はじまる。 自由意志で大きくなれたり小さくなれたり、妄想は便利ですね。
ポケットから顔を出してえんえんと話しかけてきそうだ。 「バージル、今日は飛行機に乗って移動だから、せめて空港内では静かに頼む」 「では静かにしていてやるからいまここでキスしろ」 ちゅうー。ちゅっちゅっちゅー。 小さいおにいちゃんは全長12センチなので、ダンテの唇に飲み込まれてしまいそうです。 しかしこびとの兄にむらむら来てしまった2ダンテさん。 「ちょっとここで大きくなってみないか、バージル」 「…折角お前が仕事に連れてきてくれたのに、お前がその仕事をフイにしてはまずいだろう」 何とも珍しく2バージルからメッされました。2ダンテがようやく自分を仕事に連れてってくれたので嬉しくて仕方ないんだよ。2ダンテのトランクでおとなしくしているつもりのおにいちゃん。今度は失敗しないぞ!と思っていると見た。 お兄ちゃんはトランクの中に入ってるので飛行機内部の荷物置き場へゴー。 係員がいなくなったのを気配で察して、倉庫に詰め込まれたトランクの中から兄が這い出てくる。 「流石にあの中では休まらんからな」 飛行機が着くまでは客席に行くわけにはいかんが、せいぜいこの中で寝心地のいいところで休んでいようと思う兄。 しかしそうは問屋が卸さない。荷物の奥にあったとあるトランクから妙な気配が…。それは自分もよく知っている。悪魔の気配だ。 「…どこの世界にも阿呆なことを考える愚か者はいるものだ」 どういう経緯か知らないが悪魔を放っておく訳にはいかない。2ダンテならそういうだろう。ごそごそとそのトランクに近づいて、小さくなった閻魔刀で鍵穴を真っ二つ。小さくとも切れ味抜群です。トランクの内側には文字がびっしり書き連ねてあり、これでトランクの中から悪魔が出るのを押さえていたのだろう事が伺えた。トランクの中央には小さく蠢く邪悪なモノがいた。 「さて、これは俺が小さいままだと殺せんな」 小さいと出力が不足するので大きくなって悪魔を滅殺する必要があると思いましたが、大きくなって閻魔刀を振り回したらこの倉庫が壊れてしまうかも知れない。うーんどうするか…とのんびり考えていたらトランクから出てきた悪魔がわらわら襲いかかってきました。 小さい兄が悪魔に追われて倉庫の中をきゃっきゃっと走り回るんですね。遊ぶなと。 しかし時間が経つにつれ悪魔はどんどん大きくなって倉庫からはち切れんばかりに! 2バージルも小さい閻魔刀を抱えてどうしようーって困っちゃうよね。しかしこのまま悪魔ほおって置けば倉庫は壊滅、飛行機墜落。双子は飛行機落ちても大丈夫だけど、ほかの人間がなあって。 これは俺一人でどうこうするよりも、折角ダンテと一緒なのだからあいつに考えさせればいい。 後のこと? 知ったことかー! と小さい兄は倉庫を飛び出してちょこまかと客席に紛れ込み、窓際に座っている2ダンテのビジネスシートのところまでたどり着きました。隣との席が少し空いているので、窓際の方から話しかけました。 「ダンテ。ダンテ」 とことこと器用にダンテの膝まで上ってくる2バージル。ダンテはぎょっとして、手にしていた雑誌を広げて兄を隠しました。 「こら。出てきちゃダメだっていっただろう? なにしてるんだ」 「倉庫に悪魔が出たぞ。どうする」 「…!」
…というところでどうしていいのか分からなくなったのでここまでで。 多分この後はうしとらやからくりの飛行機戦のような戦闘が繰り広げられて、なんとか無事に飛行機を到着させたのはいいものの、這々の体で空港から逃げ出す2DVとかね! | | |